第2章 ケッコンシキジョウ
~~♪
「あっ、すみません国木田さん。電話出てきます」
「あぁ(先生か?)」
···もや
(もや?)
パタン
ピッ
「はい、天音です」
『やっほー☆今家かい?』
「太宰先生、今は仕事で撮影現場にいますよ。何かありましたか?」
『いや~、つまらないから電話しただけ。···何時に終わるの?』
「早く終われば15時ぐらい?」
『澁澤とも電話したの?』
「してませんよ。あっケンカは駄目ですからね!」
『喧嘩するのは澁澤が先だよ~早く帰って来てね』
「分かりました」
プッ
ガチャ
「先生か?」
「いいえ、太宰さんでした!」
ずべっ
「太宰?!」