第13章 血気術にかかった私と貴方の話
『杏寿郎、大丈夫だよ、私中身は大人なんだから、』
『いや小さな身体では不便であろう!ほら遠慮せずに口を開けるんだ。』
先程から膝の上に座らされ、ご飯を口元に運んで食べさせようとしている。
確かに食事処の椅子と机では届きづらいが
周りの目が恥ずかしい。
店員に仲の良い兄妹だと言われて杏寿郎は恋仲だと言おうとしたが
事情を知らない人からしたら、危ない大人だと思われてしまうので口を封じた。
『よも?』
『~~~~っ(カワイィ、でも!!杏寿郎が変態扱いされるのは絶対ダメ!)
早く食べて!お家に帰ろ!』
膝の上で自分で食べると言う形で落ち着いた。
『うむ!小さくても愛いな!!』
後ろでうまい!を連呼されていたので
ご飯粒が付いていないか心配だ。