第12章 ヒメハジメ[色シリーズ番外編]
今日は12月31日大晦日
朝から庭に降り積もった雪で遊ぶ
子供達とそこに混ざる大人の姿。
『千寿郎兄様!この頭乗っけてください!持ち上がらないです!』
『瑠莉流石に頭の方が大き過ぎるから、僕の方を乗っけて葉は枝をつけようね、』
千寿郎くんと瑠莉は雪だるまを
『父上ー!行きますよー!必殺!百烈雪玉!』
幸寿郎は足元の大量の雪玉を父、杏寿郎に投げまくる
『うむ!なかなか良い玉だ!だがしかしまだまだだ!父に一球でも当てられたら芋を譲ろう!』
笑いながら全てを避けていく
『(あなた大人気ないわね、大きな子供、)ふふっ』
お風呂を沸かしておこう。廊下を進み離れと本邸2つの湯を沸かしに向かう。
その後また中庭を見ると千寿郎くん、瑠莉、といつの間にかお義父様 対 杏寿郎さんと幸寿郎で別れて居た。
そして何故か皆此方を見ていた。
どちらに入れば良いのか考えていると
『母上ー!此方です!幸の隊にお入りください!』
幸寿郎と杏寿郎さんの隊に入隊が決まった。
『憂は俺が守るからな!』
『いえ!母上の命は僕が守りますからね!』
『え、私雪遊びで死ぬの…?』
『お祖父様!千寿郎兄様!頑張りましょうね!私は幸を今日こそ倒します!』
『瑠莉よ、祖父様が守ってやるからな!』
『僕も全力で向かいます!』
こうして幕を開けた雪合戦。
お義父様と杏寿郎の激戦を横にほのぼのと投げ合う。
結局は2人が白熱していて周りは疲れてしまって千寿郎くんに2人をお風呂に入れてもらった。
その間に昼餉の用意をする。
『外に居たから生姜を豚汁に入れて、さつま芋は天ぷらにして、後は夜たくさん作るから昼餉はそんなに量はいらないかな?お汁具沢山だし。鮭だけでも焼いておきますか、』
そこへポカポカに温まった3人がやってきた。
後はあの2人を回収してご飯にするだけだ、
『2人ともお食事の用意が出来ましたよ?風邪をひかれる前に部屋へ…』
『憂!父上と立派なかまくらを作ってみた!どうだろう?)』
『凄いです!広いですねぇ、』
初めて見るかまくらこんなに大きくて中の広い物だったのかと目を煌かせていた。