第7章 紅蓮に燃ゆる
ちゅんちゅん、
あれ?ここは何処?あぁ、実家だ。ん?なんで実家なんて言ったのかな?
『ただいまー!お父様?お母様?』
『お帰り憂!買い出ししてきてくれた?』
『うん!今日のご飯は何??』
『母さん、憂ただいま』
『お父様ー!お帰りなさい!!今日は早かったですね!嬉しい!』
懐かしい家族の思い出、まだ2人とも元気だった頃仲の良い家族だった。
『今日ね!街でね!』
あれ?街で誰と会ったんだっけ?思い出せない。モヤモヤする。
『そんなことより、明日は久しぶりに休みになったぞ!甘味処でもたまには行こうか!』
『憂良かったわね!新しい簪欲しかったでしょう?』
簪……アレ、やっぱり何か大事な事が分からない。
忘れちゃダメな事
チリン、チリン、チリン。
鈴の音?何処から?
?「こんな所でお昼寝なんてダメだろ?襲われてしまうぞ!」
眩しくて姿が見えない
『待って!あなたは誰なの?』
?「いつまでも待っていてくれ。俺の大事な人」
チリン、チリン
あ!いたいた!もう!なんか気持ち悪いと思ったら!こんな事に巻き込まれて貴女も大変ね!
夢から醒ましてあげるね!
(今度は小さな女の子?この金の瞳何処かで、、、何処だった?)
こんな悪趣味な血鬼術早く解いてあげるね!
『憂!何処に行くんだ?甘味処行くんだろ?おいで?』
『簪も見ないとね!だってもう18歳だもの!』
え、私もう20歳だよ?
シャラン、?簪?焔色と紅梅色。
ここは、、、
ハッ!!!夢の中!私は煉獄憂!
っ、お母様お父様。っ、ふっ、もっと居たかった一緒に。
『お父様!お母様!私!今凄く!凄く!幸せよ!ありがとう!私を産んでくれて!育ててくれて!憂は!2人のもとに産まれて来れて幸せでした!!!私!行かないと!待っている人がいるの!子供もいるの!!どうか、私達を見守ってください!!』
やーっと目醒めたようね!早く現実に戻るわよー!
『あなたはお団子屋さんで助けた子?』
うん!まぁもう女の子って歳じゃないんだけど、神様って皆んなは呼ぶわね、あなたに渡したあの球がね、
嫌な感じしたから来ちゃった!