第6章 哀しみの色は何色ですか?
握った手が震える。
泣かないできちんと伝えられた。
『憂は強いな。少しだけ聞き流してくれ。っはぁ、俺は、憂や幸寿郎、瑠莉が、大事な者が出来て、死ぬのが怖い。
弱き者を助けるのが俺の責務だが。もし俺が居なくなったら。
憂達が幸せになる道を選んでくれ。またいい人と一緒になるのもひとつだと、…‼︎』
泣き事を言うまでは聞いていたが、その後の言葉は聞いていられなかったので、胸元を掴み引き寄せて口付ける。
驚いた顔を見て笑う。
『私が他の人と添い遂げる訳無いじゃない。独占欲の強い貴方がそれを許せるの?相手の方に呪って出てきそう、私が生涯お慕いするのは煉獄杏寿郎只ひとりなのを覚えておいてくださいね?それにあなたは強い。私は信じてる。だから変な事を言わないで。』
『っすまない。憂が俺の妻で良かった。もう寝ようか?』
くぃっ、着物を少し引っ張る。
『杏寿郎さん?今日は冷えますね?』
『よもっ///そうだな、温めてやらないとな』
時間が許す限り2人で愛しあった。
離れていても忘れないように身体刻み込んで。