第4章 家族の色は何色ですか?
暫くして、バッと急に顔を上げた杏寿郎
『?どうしたの??』
『父上が帰って来たようだな、俺たちも居間に行こう
身体が冷えてしまう。』
予告通りに帰宅した父、槇寿郎その手には
『今日は祝うぞ!』
鯛と雉とお酒と御守りを持っていた。雉はどうやって手に入れたのかは聞くまでも無かった。御守りを手渡され
『これは杏寿郎の母 瑠火の時にも世話になった神社のものだ。きっと役に立つ。』
『ありがとうございます!嬉しいです!』
『父上!立派な雉ですね!どうしたんですか?』
『ちょうど目の前に居たから狩ってきた!はっはっは!』
『流石父上ですね!早速捌きましょう!千寿郎にはまだ早いので俺がやります!』
『お前にはまだ早い!ここは俺に任せろ!!』
(煉獄家では当たり前なのかな、、とりあえず雉に手だけ合わせておこう。南無)
台所からは千寿郎の悲鳴が聞こえた。
その後すぐ おー! と感嘆な声が聞こえたり、笑い声が聞こえた。
仲良しだった。
その日の夕餉は豪華な物だった。さつま芋の味噌汁にさつま芋のご飯はもちろんな事、淡白な鯛の塩焼きにお浸し雉らしき鳥のお肉
あっさりとした味付けでゆっくりだが
たくさん食べれた。
ふと子供の話になり気付いた事があった。
『杏寿郎さんや千寿郎くんやお父様は同じ髪色ですね、やはり遺伝ですか?私の髪色は蕾紅梅色なのですが、杏寿郎さん寄りになりますかね?』
似た顔が同じタイミングでこちらを向く、
(ビックリしたー!大中小だ!)
『杏寿郎にも話した事が無かったな。煉獄家には古くから「観篝(かんかがり)」というしきたりがあり、子供を授かった妻は、お腹に赤ちゃんがいる間、7日おきに2時間ほど大篝火を見るんだ、そうする事で焔色になる。』
『母上はそんな大変な思いをしてくれていたのだな、千寿郎、母上は凄い方だったんだな!』
きゃっ、きゃっとはしゃぐ2人
『私もやります!!この子も杏寿郎さん達と同じく私が頑張れた証として残したいんです!』
『憂、俺は君にもそっくりな子も欲しいのだが?』
『//////それは、そうですが、』
『ん"ん"‼︎あとは離れでやらんか、千寿郎が居るんだぞ。』
もぐもぐとご飯を食べる千寿郎の耳は赤かった。