第4章 家族の色は何色ですか?
『本当か!杏寿郎!!憂さん!!今日はめでたい日だ!!
千寿郎!出掛けてくる!すぐ戻るぞ!』
『はい!父上!お気をつけて!!兄上!おめでとうございます!あの、、その、、』
もじもじ、
『(千寿郎くんがもじもじしてる!!可愛い!!尊い!!どうしよう!!)どうしたの?千寿郎くん?』
『頑張れ!千寿郎!!』
『コクッ!あ!姉上!!おめでとうございます!!』
『‼︎千寿郎くん、今姉上って、、うぅー嬉じい"よぉーー』
『千寿郎はいつも憂の事を姉上と何度も呼ぼうとしていたようだ!可愛らしくも練習していた!!愛いな!!』
『兄上!見ていたのですか?!///今日はご馳走を用意したいのですが、姉上は食べられそうですか?』
『うん!今日は沢山食べれそうだよ!お手伝いするね!』
『『ダメだ!/ダメです!』』
同じ顔に言われてしまった、この兄弟延々と見ていられる!!
『兄上は、、姉上に付いていてあげてください!!僕は夕餉の準備をして来ますので!』
『2人とも喜んでくれたね、嬉しいな!!ん?杏寿郎?』
杏寿郎の、表情が読めない。どこ見てるか分からない目。
『杏寿郎?おーい、杏寿郎さーん!』
『聞こえているぞ!憂!ただ嬉しいのに涙が出そうなのを
堪えているだけだ!!気にするな!』
まったくこっちを見ないのでぐいっと隊服を引っ張る!
『嬉しいなら泣いてもいいんじゃない?今はあなたの妻である私しかいないし、ただの煉獄杏寿郎なんだから、漢泣きも素敵だよ?』
私の肩に顔を埋めてぎゅうっと抱きしめられる。
静かにその頭を撫で背中を撫でる。
きっと今までこうやってあげる人が居なくて、甘えられなかったんどろうな、
私が最初で最後ならいいのにな。