第4章 家族の色は何色ですか?
『まだ分からないんだけどね、あんまり期待しないでね?』
俺の胸元でもじもじしてる彼女は、愛らしかった。
早く抱きたい。
『あのね、できたみたい///』
『?………よもや!!!!憂!本当か!良くやってくれた!』
少しの間の後私を持ち上げぐるぐる回り出した!
『煉獄さん!五月蝿いですよ!何をそんな騒いで、、!憂が目を回してしまうじゃないですか!下ろしてあげてください!』
『すまない胡蝶!!聞いてくれ!憂が身籠ったようなんだ!!』
ははは!と喜びを全身で伝えたいる。
『憂?本当なんですか?もう病院に行きましたか?』
やっと下ろして貰いフラフラしてたのを抱きしめられている。
『さっき炭治郎くんに会って懐妊してるって教えてくれたんです。
今から病院に行こうと思っていまして、』
『あらあら、それなら私が診てあげますよ、』
『そうだな!歩かせるのも心配だ!!』
『少しは動かないとダメなんですよ、杏寿郎、病気ではないので、』
その後胡蝶に診察をしてもらい懐妊している事が改めて分かった。
親になると言うのは、男の俺にはまだ実感が湧かないなんて言ったら憂は仕方ないと眉を下げて笑うのだろう。
隣を歩く彼女は繋いでいない方の手でお腹に手を当てていた。
その横顔に、在りし日の母の姿が重なった。
『どうしたの?杏寿郎?実感の湧かない?』
『、すまない、正直に言おう。嬉しいのは真実だ、だがまだ憂の中に新しい命があるのが…』
『私もだよ、』
『っ、憂?』
『まだ私だってわからないのに、杏寿郎が分かったら凄いって!
夫婦なんだから一緒にこの子の親になっていこ?』
いつものあどけない笑みに、繋いだ手をギュッと握った。
『胡蝶から夜の営みは、激しくなく体に負担を掛けなければ
大丈夫だと言われたが、憂の気持ちを俺は重んじるよ、』
赤く染まる空の下夕日以上に顔を赤くする憂
『私は、杏寿郎さんと触れ合いたいです。///』
小さな声で照れていた。
『帰ったら、父上と千寿郎にも報告せんとな!!』
『そうですね///』
夕焼けの中帰路に着く。