第3章 夫婦の色は何色ですか?
その後も続くと思われた宴も
それぞれ任務なども明日からある為御開きとなったのだ。
女性陣で洗い物や片付けを行なった為予定より早く片付け終わり
千寿郎も疲れたのか槇寿郎と部屋へ下がった。
『片付けまでお手伝いいただき、ありがとうございます!
皆さんお気を付けてお帰りください!』
玄関先で挨拶を交わし其々帰路につく。
静かになった屋敷。いつもの日常に戻り、ふぅと息をつく。
『憂、一緒に風呂へ行かないか?新婚なのだから!』
何かとつけて新婚、夫婦、と言う言葉を嬉しそうに使う彼をみて
普段とのギャップに密かに悶えていた。
『先に入ってください、準備して行きますね』
返答を恰も、分かっていたかのように
『既に用意はしてある!行くぞ!憂!』
手を引かれ2人でお風呂場へと向かう。
『ふっ、はぁ、んぅっ、 あぁっん‼︎』
『憂。声聞かれてしまうぞ、ほら、静かに』
身体を隅々までゴツゴツとした大きな手に
洗われている、そんな私の手の中には、大きく反りたった杏寿郎のモノが握られている。
石鹸の泡でぬるぬると上下に扱き、割れ目からは透明な液が溢れる。
これも夫婦だから洗い合おうなどと押されて流されてしまった。
お父様やましてや歳下の千寿郎くんまで使う所で最後までは出来ないとしっかり拒んだ。
『…御館様に家を建ててもらうか、、ブツブツ』
彼の謎の執念を垣間見た。
若干のぼせ気味で風呂を出て、一緒に杏寿郎の部屋へ行く。
布団は大きめのが一組だけ、敷かれていた。
近くにちり紙やら、水やら用意がしてあり、少し恥ずかしかった。
襖が閉められ2人きりになる。