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貴方の色に染めて[鬼滅]

第20章 熱い先輩と冷たい後輩


はぁ、はぁ、と乱れた呼吸のなか額にキスをされ中から抜かれる。
いつも思うが避妊具をいつ付けてるのか分からないぐらい装着が早い。
先端にタプンと溜まる白濁色の液体の量がエグい。
しかも一回で済まないので、杏寿郎の身体は本当に凄いと思う。

ピロンと杏寿郎のケータイが鳴り、メッセージが出る。

『千寿郎君が早く帰って来てください、だってさ、着替えるから先に行ってて、』

ニャー、足元で白い猫が無く名前はマシロ
小さな頃杏寿郎がずっと真っ白な猫だと言い続けていて
それを名前と猫が勘違いしてしまったので、
マッシロからマシロになった。メス猫である。

『マシロ!今日も真っ白だな!一緒にご飯にしような!憂、一緒に行こう待っているから、』

マシロと鼻を合わせて遊んでいる。髪にじゃれ付いていた。
着替えて家をでる。

『ただいま!遅くなりました!』
『こんばんは、お邪魔します』

するっとマシロが杏寿郎の腕をすり抜け、足音のする方へと掛けて飛びつく。
『わぁ!ビックリしました!マシロは今日も可愛いですね!』
スリスリと千寿郎に擦りつくマシロ。
大好きなのだ。きっとわたしよりも。

『相変わらずマシロは千が好きだな。ゴロゴロ言ってるな、俺の時はそんなに鳴いてくれんのに。』

『兄上と憂さんが仲良しだから、マシロは邪魔しない様にしているんですよ、きっと。ねぇー?マシロはいい子だね〜、』

『それならば、仕方ないな!憂に可愛く鳴いてもらうしかないな、』

こっそりと耳打ちして、部屋に着替えに行く杏寿郎の背中を叩く。

煉獄家のご飯は瑠火さんと千寿郎君が作ってくれているので
とても美味しい。
この料理のクオリティの後私の手料理なんて霞んでしまうと言うのに、週2回私がお弁当を作っている。
瑠火さんに教えてもらいながら育って来たので不味い事はたぶん、たぶん無いと思いたい。

両親は仕事人間だったから保育園の送り迎えも瑠火さんだった。
寂しいとも言ってワガママを一度言ってみた。
数日は付き合ってくれたが居なかった分どう接したらいいか分からなくなった。
煉獄家の方がいつの間にか居心地が良かった。

ーもう寂しく無いから、お仕事頑張って来て
たった4才の子の放った言葉がこんなに可愛く無い物だったとは両親も困惑していた。
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