第2章 瓶の中身は何色ですか?
店に着く頃には客足もだいぶ減った店内へと入る。
新しく出来た かふぇ? と言う洋館のお店だった。
『ここ来たかったのー!』
んふふと喜び品書きを見る。
何かよく分からないけど美味しそうな物に目移りしている私を
前の席から大きな目をした彼に見つめられている。
『選ばないの?』
『迷っているようだからな、俺は沢山食べるのを知っているな?そこから食べたいだけ分けて食べたらいい!色んな物が食べられるぞ!』
!!!なんと!貴方が神か!
『杏寿郎天才か‼︎嬉しいー!食べ切れるかも分からないから助かる』
『照れるな!!』
仲睦まじい姿にクスクスと笑い声が聞こえ、
机の上の大量の料理に周りはザワつくのであった。
蝶屋敷に戻ると杏寿郎は家に帰って行った。
千寿郎くんとお父様にもと芋羊羹を預け見送った。
『美味しかった!杏寿郎のおかげだ〜!甘味のぱふぇは今度蜜璃ともこよー!』
今日は本当ツいてる!
私今日死んじゃうのか?!
いや、いや、きっと普段の行いだょ〜!
さぁて!午後も頑張ろうー
『あれ?これ頼んでた服かな?もう出来たんだ、仕事早いな前田さんは、持って帰って洗ってから着よう♪
白衣の他にももう一着用意してくれたんだ!気が効くなぁ~』
いい事がありすぎて、憂はしのぶに言われていた
"前田の変態には気をつけろ"
と言われた事を忘れていた。