第2章 瓶の中身は何色ですか?
何事も無く帰宅準備をしていると
コンコンと扉を叩かれる。
『はい、どうぞー、?アオイどうしたの??』
『しのぶ様から明日は臨時で非番にして欲しいとの事です。』
『え?本当ー!嬉しい!わざわざありがとう!』
『それでは、私は訓練に戻りますので、』
『杏寿郎も明日は非番だって言ってたから、今夜来るからゆっくり居られるな〜♪』
いそいそと帰り支度をし、
今夜は芋の味噌汁を作ろう、杏寿郎の好きな物いっぱい作ってあげよう!
帰り道もるんるんしていた。
帰宅後素早く夕餉の支度をし、杏寿郎を待つ。
カララ、
『憂!お邪魔する!うむ!いい匂いだ!』
『お帰りなさい、杏寿郎の好きな物いっぱい作ったよ、それに明日は臨時で非番になったの!ゆっくり居られるね♪』
『!それは嬉しいな!それなら今夜あの瓶の中身を教えよう!』
『じゃあ、ご飯持って行くから待っていてくれる?』
『手伝おう!』
それから2人でご飯を食べ
杏寿郎のうまい!とわっしょい!がまた始まったのだった。
お風呂の支度をして居間に戻ると杏寿郎が例の瓶を出していた。
『コレって飲めるの?なんかピンク色の液だけど』
『これは憂の為に作ってもらったんだ。薔薇の花を使っているらしい。』
『へぇー、素敵だね、飲んでいいの?』
『ああ!飲んでみてくれ』
薔薇の香りがする飲み物に口をつける。
口いっぱいに甘酸っぱいお花の香りが広がる
『あ、あとちょっとしかないけど杏寿郎も少し飲む??』
『俺は、こっちでいい』
くいっと顔を引き寄せられペロリと舐められる
『甘いな!憂顔が赤いぞ!愛いな!』
ぷしゅうと赤くなる、急にされるとやはり心臓に悪い。
キュンとする胸を握りしめて悶えていると
そろそろお風呂に入れる頃合いだ、
一緒にはいるか?
との提案もやんわり断り先にと送り出された。