第18章 アナタの心を知りたくて
憂が帰国する事をまさかNEWSで知る事になるとは思わなかった。
『宇髄!おはよう!!昨日はありがとう!む?朝まで一緒だったから今日はありがとう?よも?』
ジトっと宇髄に見られてしまった。うむ、解せぬ。
『ったぁ、どっちでもいい、声響くだろぉ、相変わらず元気だな、』
『二日酔いにはならなかったな!!はっはっは!』
『静かにしてくれ、水飲んで少し休む、』
そう言って準備室へ消えていく。
『む、雨が降るな、憂は無事に帰って来れるかな』
ポツポツと地面を濡らし濃い色へと変えていく様を見る、
肌寒くなってきた季節、早く最愛の人と温もりを分かち合いたくなる。
(昔に比べて便利になったが、繋がらないと何の意味も無いな。)
ポッケからスマホを取り出す。電話もメッセージも何日も前になっている。
手離せない、だが、自分に合わせて憂の足を引っ張る事はしたくない。
たった数日離れただけで、彼女は世界中の話題の人へ
そんな彼女を応援したい自分と閉じ込めてしまいたくなる自分がいる。
約束の手前、引き留める事は出来ない。やはりここは手を引くべきなのだろうか、
俺は----…