• テキストサイズ

貴方の色に染めて[鬼滅]

第18章 アナタの心を知りたくて


パリのスタジオでは撮影が行われていた。
海外ブランドのアンバサダーに選ばれその撮影だった。

心臓がバクバクと音をたてる。TV局も来ている。
深呼吸を繰り返す。男性モデルも到着し共に撮影に入る。
ウエディングドレスを着ての撮影になる。

『綺麗、楽しみ!』

『憂、私ちょっと電話して来るからね、』

『はぁーい!』

初日こそはガチガチだったが、ここのスタッフは日本人も多く言葉にも然程困らなかった。

『憂!先にメイクするよー!』

『今日も宜しくお願いします!ジェシー、』

『任せて!世界一の花嫁にしちゃうから!』

ルンルンのジェシーに身を任せる。彼は一流の腕を持っているあっという間に鏡の中には違う私が居た。
髪も緩く巻いてからどんどん完成していく生花を差しパールもランダムに挿されていく。
ミニドレスの後ろに長さがありその上にも花を散らすそうだ
シューズもまるでガラスの靴の様に宝石が埋め込まれている
私を包む全てが新作になるティアラとベールをつけ
私は花嫁になった。

スタジオに戻ると男性モデルの撮影が行われていた。

『さすが、トップモデル、イケメン過ぎる!』

『エドは今日も素敵ね、大丈夫隣に立っても輝けるくらい綺麗よ!』

背中を押されて中へ進む、気付いたスタッフ達の視線が痛い
その中王子様の様にエドワードが近づく
『初めまして、エドワードさん、憂です。宜しくお願いします。』


『…憂、エドでいいよ、綺麗だね、本当にお嫁さんに来るかい?』
ブーケを手渡しながら言われる

『エドったら冗談が上手ね、』

『綺麗な人は口説かないとね、』

綺麗なブロンドの髪に蒼瞳、彼とは全く違う細身の男性

(杏寿郎に逢いたいな。)

少しだけ寂しくなってしまった。

程なくして撮影が始まった。上からも花弁と羽が降り落ちる中
シャッター音が鳴り響く
/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp