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貴方の色に染めて[鬼滅]

第18章 アナタの心を知りたくて


次の日

『…ん、憂?帰って来て無いのか…』

隣を探るが温もりが無いので目が覚めてしまった
家の中に気配が無いのを感じ取ると朝食を取るためにリビングに行く。
1人の部屋は寂しかった。

『学校へ行けば逢えるか。』

そう言い聞かせて出勤の準備をする。

だがその日はお昼まで会う事は無かった。こんな日に限り授業や臨時を頼まれたりと忙しくイライラしていた。
昼になり宇髄の所へやっと行けたのだ。

『宇髄、憂はどこだ?』

?顔の煉獄に同じく?顔で何言ってんだコイツと言う顔をしていた宇髄が口を開く。

『憂は、今日から違う仕事へ行ってるぞ?昨日マネさんから学校に連絡来たらしい。』

『何!そうだったのか!知らなかった、憂スマホを家に忘れていったから、連絡が取れなかったんだ、』

『まぁ仕事なら仕方ねぇよな、マネージャーも居るし大丈夫だろう。』

今日は2人ともお昼は食堂へ行くことにした。

『食堂へは久々に来た気がするな!』

『お前はいつも弁当だもんな、早く頼んじまおうぜ』

生徒で賑わう食堂は2人のイケメン教師の登場に色めいていた。
なるべく端に座りご飯を食べる。
女子生徒がやってきた。

『先生〜、憂ちゃん凄いですね!今パリで仕事してるんでしょー?サイン貰っといて正解だった!』

ぼとっと箸で摘んだ唐揚げが落ちた。

『?パリ?え?海外の?憂が?えっ?お前知ってた?』

『…いや、初耳だ。』

『まぁ荷物とかも持って行ってないから、すぐ帰って来るだろう。』

『そうだな。』

どんどん口数が減る煉獄を励ます。
しゅんと眉毛を下げてふらふら歩くそこにいつもの威厳は無かった。

準備室へ戻るとソファーに座る。
『憂の夢なんだろ?海外進出』

『応援は勿論している。だが実際叶うと憂が遠くに行ってしまう気がして、』

『我が儘だなぁ、煉獄。言いたい事言わなくて終わっちまった事もあるんだから、今回は選択肢間違えるなよ。』

『あぁ。分かっているさ。』
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