• テキストサイズ

貴方の色に染めて[鬼滅]

第18章 アナタの心を知りたくて


パリまでの12時間ゆったりとは出来なさそうだが、
身体が疲れていたのでぐっすり眠る事ができた。



その頃杏寿郎は部屋に付き憂が作り置いてくれている料理を温める。
杏寿郎にもわかる様にボードが冷蔵庫に貼ってある
作り置きの品と賞味期限が書かれている
さつまいもご飯も冷凍されている様だ。

『よもや、1週間分あるのか、まったく憂には頭が上がらないな。』

部屋の中をぐるりと見渡す。いつ掃除しているのか、いつも綺麗にしてくれて居て、洗濯物も溜め込まない。
本当に良く出来た子だと思う。その笑顔にいつも助けられている。
昔も、今も、変わらない。
今生は必ず最後まで幸せにすると、彼女の両親を含め家族に話したから、今こうやって一緒にいる事を許して貰っているのを
彼女は知らないだろう。

やっと安定した給金を貰えるようにまでなったのだ。
憂の父親にも言われて居た。
大事な1人娘の夢も幸せも両方を叶えてやれる男でないと嫁には出せないと。
ここ数年彼女の活躍や生活振りを見て、やっと許して貰えた。

食事を終え片付ける。風呂はシャワーでいいかなど考えて脱衣所へ向かう。
洗濯をしようと籠から出すとゴトっとケータイが落ちる。

『憂忘れて行ってしまったのか。む、この写真は、ははっ可愛い事をしてくれる。』

写真に映るのは一見桜並木をバックに自撮りなのだが
後ろに小さいながらも杏寿郎が映って居た。
いつ誰が見ても大丈夫な仕様にされた待受だった。

自分の携帯と並べて寝室のラグの上に置く。
杏寿郎の待受には笑顔で桜吹雪の中こちらを見ている憂がいた。
/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp