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貴方の色に染めて[鬼滅]

第18章 アナタの心を知りたくて


翌日も時間をずらして学校へ行く。
今日は宇髄の授業が、朝からずっとあるのだ
今回は何故か衣装まで用意があった。

『これは本当に必要なのかしら、』
目の前の黒ビキニを見てから宇髄をジト目で見やる。

『んー、アンケート取ったらこうなったもんでな、俺はもっと派手派手にヌードがいいと思ったんだが、まだガキどもには早いからな、俺様の前だけでもモデルしてくれてもいいぜ?』

するりと手をお尻に滑らせるとその手をぎゅっとつねる。

『どこ触ってんの、今も昔も私は杏寿郎のモノだから。昔とは違うんだから。』

『悪かった、ごめんな、憂の事はもう友達としての感情になってるよ。今は煉獄と幸せ真っ只中だもんな、』

『…そうよ、だからちゃんと近くで祝ってね?天元。』

『っ、早く着替えてくれよ、教室で待ってるからな、』

準備室から教室へと続くドアが閉まる。

『ずりぃな、憂は、昔から一途だったもんな。名前で呼ばれるのは何百年振りだ、』

遠い昔に想いを馳せる。


『はぁ、私には今杏寿郎が居る。今度こそ幸せになる。』


水着に着替え授業に入る、美術を選択する生徒なだけあり皆熱心だった。

やっとお昼になり上から宇髄に借りた白衣を着る。
しっかりボタンもとめる。

準備室に杏寿郎が入るなり私の格好に不思議そうな目を向ける。

『お疲れ様〜、杏寿郎味噌汁もどうぞ、宇髄くんも、』

『憂は今日白衣でやっているのか?、』

『んーん、もぐもぐ』

『今日は水着になって貰ってる』

バキッ

『っ、杏寿郎!割箸折れてる!もぉー、余分にないよ?ほら、あーんして?』

『ん"ん"っ!!憂、それはちょっと恥ずかしい!』

『なんで?食べれないよ?』

『ぷっ、くく、い、いじゃねぇーか、あーんされろ、何ならこっちやるぞ?憂俺様が食ってやる』

お箸で肉巻きを摘む私の腕を宇髄くんが掴み自分の口元に動かす。
その手をすかさず杏寿郎の腕が掴み
何故だか私の腕に大の男2人が取り合う図になる。

『ちょっと、2人とも、そんなされたら、落ちるっ、あっ!冷たい!』

肉巻きが滑り落ちたのは紙コップのお茶の上だったので倒れて膝に掛かる。白衣も濡れてしまった。
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