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貴方の色に染めて[鬼滅]

第16章 獅子と猫の鬼ごっこ[恋仲編]


「憂久しぶりだね、」
にっこりと笑う顔にぞくりとした、手が震える。
恐怖の感情しか感じない、
「久しぶりにあった恋人を無視するなんて、酷いな」
ビクンと後ずさりなんとか声を出す

『もうあなたの恋人ではありません、』

「怒ってるの?あの時の事、謝るけど君が悪いんだよ?君が俺の友達を誘惑するから、俺は男友達を失った。君が不幸にしてるんだ」

辺りは暗くなり表情が分からなかったが、雰囲気が狂気染みていた

『そんな事していない!裏切ったのはあなたでしょ!嘘はやめて!私はもう心に決めた人が居るの、もう来ないで話すことはもうない。』

そう言って早く店に入りたかった、
彼が私の手を掴んで離さなかった、冷たい手がギリギリ握ってくる

『っ痛い!離して!っ!ヒッ』

そこに居たのは彼であって彼でないモノ
鬼の様な爪に醜い顔彼は鬼になってしまった様だ

恐怖で声も出ない、ハァ、ハァと鼓動が早まり息が出来ない

「俺が怖いのか?あれ程恋しかったのだろ?今度こそ
幸せにしてあげるよ」

意識が遠のいて行くまるで何かされた様に。
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