第16章 獅子と猫の鬼ごっこ[恋仲編]
『やっと、手に入れた。大事にするに決まっている。』
『何か困った事があれば、俺が指南してやるからな!派手に任せろ!』
『うむ!君に言われると何故か少々不安な事が起きそうだ!』
『ひでぇな!忍舐めんなよ!夜の事とかスゲェの教えてやれるぜ?』
『宇髄、お前やめておけ、煉獄が真に受けて変な事したら困るだろ』
ちょうどいい頃合いで湯気のたつお茶と甘味が出された。
『貴方達が揃うと、女性のお客さんも増えるわね、』
周りには若い女の子が頬を染めてチラチラ見ている。
『いつもこんなもんじゃねぇのか?宇髄、要らねえならくれ、』
宇髄のおはぎを狙っている不死川。うまい!うまい!と食べている杏寿郎さん3人に注がれる熱い視線に彼らは見向きもしない光景はおかしかった。
『まだ沢山ありますよ、はい、どうぞ、
杏寿郎さん、さつまいも入りのお汁粉どうぞ、』
皿いっぱいのおはぎとお汁粉
『甘すぎ無くていくらでも食べれるな、嫁にも土産に買ってくか、』
『後で包みますね(お嫁さんがいるのに、嫁に来いって言ったのかしら、)』
『言いたい事が顔に書いてあるぞ、家には嫁が3人居るんだ!派手に賑やかだぞ!』
『わぁ、多めに包みますね、』
また裏に行ってしまった。
『煉獄のじゃなかったら、本当に嫁に来ねえかな。うまいもんが作れて、派手にいい女、粧し込んだらもっと派手派手だなぁ!』
『俺の前だけ綺麗で居てくれればいいんだがな。』
『煉獄のせいでまだまだ綺麗になるんだろうなぁ、』
『ぶっは!不死川、お前は父親か、派手に面白ぇ!』
『何故俺のせいで憂が綺麗になるんだ?』
よも?っと首を傾げる。その様子を2人は見つめる。