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貴方の色に染めて[鬼滅]

第16章 獅子と猫の鬼ごっこ[恋仲編]


杏寿郎さんと恋仲になり数日が経ったある日
久しぶりに不死川さんがやってきた。派手な男の人を連れて。

『よぉ、久しぶりだな!元気か?憂』

『お久しぶりです、不死川さん見ての通りです!』

挨拶をしてそっと隣を見ると、ガッツリと見られていた。
穴があきそうです。杏寿郎さんとはまた違った視線に戸惑っていると

『あ、悪りぃこいつは宇髄天元って言って、俺らと同じ鬼殺隊の柱だ。』

『初めまして、姫月憂です。』

『お前派手な顔してんなぁ!嫁に来ないか?憂!』

綺麗な顔がズイっと近づく。ビックリして目を見開く

『残念ながら、憂はもう俺のモノなので、宇髄は諦めてくれないか?』

後ろから抱きしめられ、宇髄から離される。
いつもの匂いと体温にホッとする。

『杏寿郎さん、もう起きたんですか?』

『知っている気配がしてな、憂が危ないと思って。』

『煉獄の女かぁ〜、派手に残念だ。憂、煉獄に飽きたら嫁に来いな!』

『それは困るな!飽きられない様に努めなければ!』

『馬鹿正直かぁ、宇髄もその辺にしておけ、憂が困ってる』

不死川の一言でやっと解放された私は3人分のお茶と団子やおはぎを用意する為離れて行く。

『煉獄お前どうして店の奥から出て来たんだぁ?』
『今朝方までこの近くで任務だったので、寄ったら憂が少しでも寝て行けと言うので布団を借りていた!』

『煉獄も男だな!あんな美人捕まえて、朝からナニやってたんだかなぁ?』
宇髄がニヤニヤしながら聞いてくる。

『宇髄、君が思っている様な事はないぞ?』

『へぇ、大事にしてんだな、憂を泣かせたら許さねぇからな、俺の妹も同然に可愛がってたんだからな』

不死川はここの甘味の味も憂もたいそう気に入っていた。
彼なりに憂の事を妹の様に見守って来た。
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