第15章 獅子と猫の鬼ごっこ[お付き合い前]
『不死川、早かったな、上がってくれ。千、お茶を頼む』
『いらっしゃいませ、不死川様、』
『お邪魔するぜぇ、千寿郎にもお土産があるからな、お前の分と親父さんの分も用意してくれ、』
『ありがとうございます!居間でお待ちください。』
『俺の行きつけの甘味処なんだがよ、今日はお前の好きそうなのもあるぞ?』
『それはありがたい!是非いただこう!』
包みが開けられると中にはいつものおはぎと昼頃食べた物と同じ
団子があった。
『不死川、これは憂の所の甘味か?』
『おめぇも行ったことあんのか?』
おはぎを千寿郎に分けてもらい口に含んだ不死川が興味無さ気に聞いていた。
千寿郎はおはぎを父親の所に持って行った。
『ああ!毎日想いを告げに通っている!』
ブフーっと餡子が飛び出す。
『不死川!汚いぞ!』
『お前がおかしいんだって!んで?憂は絆されたんか?』
『いや!いつもあしらわれているな!、うまい!』
『お前よくそんなんで毎日行けるな。』
若干引きつつも尊敬した。
『俺達には明日が必ずしも来るとは限らない、俺は後悔などしたく無いからな!』
『はぁー、煉獄がそれでいいなら仕方ねぇな。まぁこんなもん作っちまう位だから少しは脈ありなのか…?クソッこいつの真っ直ぐさには敵わないわな、』
ガシガシとあたまを搔きおはぎを食べる
やっぱり何処よりもうめーな
こんなの作れる嫁がやっぱり欲しい。
『憂は俺が嫁に貰おうと思ってんだが、こんな美味いおはぎを作れるんだからな!』
『おはぎ目当てでは無いか!よし!俺の所に嫁に来るならおはぎのことも話しをつけよう!これでもうおはぎの事も安心だな!』
ダメだコイツ…でも
しらねぇ奴の所よりはマシだとだけ思った。