第24章 夜はお静かに
灯りの消えた夜更けの天主
障子越しに月明かりが射し込み、室内をぼんやりと照らしている。
「んっ…あっ…んっ…」
音も消えた静かな室内に、抑えた淫らな喘ぎが溢れる。
月明かりに照らし出されて、睦み合う男と女の影が浮かび上がっていた。
「っ…や、あぁ…んっ…激しっ…待って…っ…」
「くっ…朱里っ…うっ…あぁ…」
朱里の華奢な身体へ覆い被さった信長は、激しく腰を律動させる。
信長はいつものように夜着を羽織ったままで朱里の身体を組み敷いており、朱里の乱れた夜着は辛うじて腰紐だけで止まっている有り様だった。
開いた胸元からは豊かな乳房が見えていて、胸の先はいやらしくピンッと勃ち上がっていた。
身に纏う衣など全て取り去って朱里の肌を味わいたい…そう望みながらも思い通りにはならぬ事情があった。
「あ"あ"っ!んんっ…」
「っ…朱里っ、声を抑えよ」
「あっ、ん…だって…激し、ンンっ…ふっ…」
ググッと腰を押し付けながら朱里の唇を塞ぎ、淫らな喘ぎが漏れるのを防ぐ。
舌を深く絡めて口内を縦横無尽に犯すと、うっとりと蕩けた目で見上げられる。
「ゔっ、ぐっ…」
腰の奥がズクリと疼き、朱里のナカに埋められた昂りがグッと質量を増したのが分かった。
「あっ…うっ…やっ…も、いっぱいになっちゃ…うぅ…」
「くっ…朱里っ…堪えよ」
限界が近付き、信長の腰の動きが早くなる。
はぁはぁ…と荒く息を吐きながら、朱里の身体を激しく揺さぶる。
細腰を掴み、上から挿し貫くように奥まで深く挿入すると、朱里の口から一際甲高い嬌声が上がる。
声を抑えねばと思いながらも、激しくも熱烈な情事に溺れ、無意識のうちに口から溢れ出る淫らな喘ぎが静かな室内に響いてしまう。
「んっ…あぁ…信長さま…あっ…も、イっちゃ…あぁ…」
「はっ…あっ…朱里っ…イけっ…俺ももう…」
互いに限界が近付き、理性を捨てて快楽に身を委ねる。
背を駆け上がる痺れるような快感が脳天を突き、腰の奥が焼け付くように熱くなる。
(っ…もう…出るっ…)
朱里のナカが男の精を欲して激しく収縮するのを身を持って感じながら、信長もまた流れに身を委ねるように抑えていた欲望を解き放とうとした……まさにその瞬間だった。