第7章 睦 柱
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(雪梛様……御体に障りますのでお部屋へお戻りください……)
(嫌よ、私は兄上の側に居たいの)
(ですが、雪梛様に何かあればお館様も更に気を病んでしまわれます)
(お布団を横に並べて、それなら良いでしょう?)
(ゴホゴホッ…)
(兄上!休んでて。もうすぐ先生がいらっしゃるから…)
(お前も休め…)
(私は大丈夫、兄上の事が心配なの…)
(…いつも泣かせてすまない……)
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また違う夢を見た、深く永い夢に思えた
頬に手をやると相変わらず目から涙が溢れていた
私は雪梛と呼ばれていた
そして黒い巻き髪の男は兄だった
顔は見えないがとても苦しそうにしていた
他に使用人のような者もいた、私達は役人か何かだったのだろうか…
鬼を斬った当初、鬼に勧誘される夢とは違うものを見ていたが、いずれも核心的な夢ではなかった
先日は下弦の鬼を斬った
夢を見る条件はやはり鬼なのだろうか?
私は布団を片付け、朝餉前の打ち込みをするため庭へ出た
ここはお館様が柱となってからくれた私のお屋敷だ
とても一人で使える大きさではなかった
使いの者を手配すると言われたが基本一人で出来るし、何より居心地が悪くなりそうなので断った
柱とはなんとも贅沢だと思った
『ふぅ。気持ちいい……』
春の終わりを告げる風が汗をかいた身体に心地よく吹いた