第4章 参 育手
儂の元へ来た者には必ず行う試練
これが出来なければ育手にはならない
出来たとしても三時間以上は必ず掛かる
元水柱最強の子だと言う理由だけで優遇するつもりはない
勇には申し訳ないが、この子の戯言に付き合うつもりは無かった
鬼が居なくなってくれる程世の中は甘くない
そしてもう子供達が死んでいくのを見たくない
「っ!!」
家の前に気配を感じた。あの匂いだ
ーーーガラッ
『戻りました』
「っ……お前…」
あり得なかった
まだ一時間程しか経ってない
酸素の薄い中あの仕掛けを全て避けて来たのか?
考えられない…だがは帰ってきた
傷一つ付けること無く
(この世から鬼を消したい)
先程言った言葉が木霊する
「よくやった…」
儂は戯言でもこの子に望みを掛けたくなった
その日から修行を行った、だがこの子には殆ど必要の無いものだった
立ち回り、体術、判断力、剣術、何もかも完璧で付け入る隙が無かった