第3章 弐 自分の未来
水柱さんは雪の中穴を掘り、家族を埋葬してくれた。
「もっと早く来ていれば……すまない」
『いいえ…埋葬して頂いて助かりました』
そして私は心の奥に閉まっていた思いを尋ねた
『あの、鬼殺隊にはどうすれば入れますか』
「…この狭霧山の裏側の麓に鬼殺隊の育手がいる。鱗滝と言うものを尋ねると良い。俺からも伝えておく。君の父さんの育手でもある人だ」
『はい。重ね重ねありがとうございます』
俺は身内が鬼に殺された光景を幾度も見てきた
皆絶望に打ちひしがれ、明日も生きていけないような顔を覗かせる
だが彼女は俺が現れてからと言うもの、一切泣くことなく未来を見据えている
流石は元最強の水柱の娘と言った所か…
「夜は危険だ。明日の朝向かうと良い」
『分かりました』
「俺はこの辺りを見張るから今日は安心して眠ってくれ…」
『…ありがとうございます』
十代半ばとは思えない美しい微笑みだった
透き通るような白い肌は月夜に溶け、灰色の髪と瞳は綺麗に輝いていた