第14章 無限列車
三人が合流する
切符を切られる
ここは素直に切られとくべきかな
頸切れば起きられるしね
わかってれば平気平気
ここで抵抗して、変に鬼が出てきて未来が変わっても嫌だし
あの下弦の鬼は炭治郎と伊之助に任せて
わたしはその後に集中
うん、できるかな
ううん、やるしかない
一番後ろの車両の外で愛は流れていく景色を見ながら腹を括った。
『ただいま』
「危険だぞ!鬼が出るかもしれないんだ!」
杏寿郎の声がやけに大きく聞こえる。
その杏寿郎の姿を見てほっとする愛。
杏寿郎の隣に炭治郎が座っていたので、その前に腰を下ろした。
「愛!帰ってきたか」
ふわりと笑い、愛の頭をポンポンと撫でる。
『…杏寿郎様、皆様の前ですよ』
「愛と煉獄さんは仲良しなんですね」
炭治郎はくんっと鼻を効かせ、二人ともいきなり甘ったるい匂いになったな〜と心の中で思っていた。
「む… 愛は俺のかわいい継子だからな!」
少し焦った様子て杏寿郎はそう言った。
善逸は窓の外に身を乗り出している伊之助を止めながら、あんなに二人ともわかりやすい音出してるのにさ、なんでわかんないかね、と肩をすくめた。
「切符を拝見…」
来た。
生気のない車掌がふらふらとみんなの切符を切る。
そうここからは夢の中…