第11章 柱合会議
「予知夢だァ?そんな不確かなもんなくせに、言い切るな。混乱を招く」
確かにそうだ。
不確かな情報を垂れ流すのはよくない。
本当は全部知っているだけなのだが、今後はもっと気をつけようと思った。
やっと、喉の苦しみが解かれ、自分の口が自分で動かせるようになった。
『申し訳ありませんでした。軽々しく口にしていいことではありませんでした。今後気をつけます』
愛は地面に頭を付けて、詫びた。
「まぁ、今回は愛さんのおかげて助かった部分もありますし、本当に鬼に内通しているならこんなこと言わないでしょうし、今回は多めにみるということで」
確かに、鬼と内通しているならもっと嘘の情報を与えてもいいはずだ。
しかし、愛は真実を述べている。
不審な点はあるが、今この状態でそこまで敵視するべきものではいとみなが判断した。
「うん、じゃあ柱合会議を始めようか」
納得いったものものもあれば、信用しないもの、どうでもいいもの、様々であったが
愛の尋問は一応終わったようだ。