第12章 大切なもの
:「んぁぁぁぁ!あぁぁぁぁぁ!」
怜:「ごめんなさい!先生!すぐ終わりますから!」
:「うぁぁぁぁ!はぁっはぁっはあっ」
はあまりの痛さに意識を取り戻した。
:「んぁぁぁぁ!あぁぁぁぁぁ!」
杏:「!?」
不:「なんだァ!?」
炭:「すごく、焦げ臭い…」
善:「色んな音が混ざってすごい音になってるよぉぉぉ」
伊:「大丈夫なのかよ!?」
5人が慌てて見に行くと、
は汗だくになって意識を手放していた。
怜:「うぁぁぁぁぁぁん!」
怜がついに泣き出してしまった。
遊:「大丈夫だ、怜、怜の判断は正しかった。焼かなかったら失血死していたぞ。よく頑張ったな、あとは俺たちがやるから少し休んでろ。な?」
遊は優しく微笑んで怜の頭を撫でた。
杏寿郎達は怜を遊から預かり、処置室の前で座って待っていた。
その間誰も一言も発さなかった。
怜は疲れたのか、杏寿郎の膝の上で眠ってしまった。
しのぶと遊が部屋から出てきた。
胡:「…終わりました。止血した痕は残ってしまうと思いますが、なるべく残る面積が少なくなるよう、処置しておきました。」
杏:「そうか…。」
遊:「…どういうことだ。どういうことだよ杏寿郎、お前がいながら、なんでは右腕を失った…!?」
遊は杏寿郎の胸ぐらを掴んだ。
炭:「遊さん!」
善:「ちょっと!あなたこんなことする人だったの!?」
伊:「何してんだお前!」
遊:「のこと泣かせねぇ約束だろ!?泣かせるどころか、体の一部失ってんじゃねぇか!」
杏:「…すまない。」
不:「遊、を襲った鬼は俺の担当地区の鬼だった。悪いのは煉獄だけじゃねェ。襲う前に狩れなかった俺もだ。」
遊:「…お前ら、柱なんじゃないのか…鬼殺隊最強のやつらなのに…」
杏:「…すまない…本当に。」
不:「許して欲しいなんて思ってねぇよォ。」