第12章 大切なもの
遊の師範も治り、退院していった。
炭治郎たち3人も機能回復訓練に励んでいた。
3人は丁度と怜が蝶屋敷から出ていくのが見えた。
炭:「あ!さん!怜!」
善:「さぁぁぁぁん!怜ちゃぁぁぁん!もうキツいよぉぉぉぉ!」
伊:「子に、怜助じゃねぇか!どこ行くんだ?」
:「あら、こんにちは。今日は街に往診に行く日なのよ。」
炭:「そうだったんですね!みんなさんと怜には感謝しているでしょうね」
怜:「当たり前じゃないの。それにしても相変わらず善逸と伊之助はうるさいのね。」
:「こら、怜。」
善:「ごめんねぇぇぇぇ、そんなこと言わないでぇぇぇぇ?」
伊:「怜助も減らず口だな!」
そんなことを言いながら3人は訓練に戻り、2人は街へと行った。
この夜とんでもない悲劇が彼らを襲うとは知らずに…。
街に往診に来た2人は
:「少し遅くなってしまったわね…急いで戻らなきゃ。少し走るけどいい?怜」
怜:「はい!」
杏:「焦る必要はない!迎えに来た!」
:「!?杏寿郎さん!いつのまに」
杏:「2人が遅かったのでな!鴉に探させた!」
:「ありがとうございます。では帰りましょうか。」
3人が少し歩いた時だった。
怜:「あ!先生…先生がくださった聴診器を置いてきてしまいました…。」
:「あら…、私今日ちょっと明日の薬を調合しないといけないのよ…杏寿郎さん、私先に帰っているので、怜をお願いしてもいいですか?」
杏:「だがそれでは、が1人になってしまう、日が落ちてしまった上に、生憎他のものは皆任務に行ってしまったからな…」
:「私のことはまだバレていないようですし、大丈夫です、危ないとしたら怜なので、怜について行ってやってください。」
杏:「分かった。では真っ直ぐ家に帰るように。念のためにこれを持っておけ。」
:「これは?」
杏:「日輪刀の小刀だ。使うことがないことを願う。」
:「ありがとうございます、きっと大丈夫ですよ。では怜をお願いします。」
杏:「任せておけ!」
3人はそう言って分かれた。