第11章 竈門炭治郎
善:「ん?なんかすごい足音がする…」
炭:「そうなのか?全然聞こえないけど…」
その時勢いよく蝶屋敷の玄関のドアが開いた。
ガラッ!!!!!
遊:「ッハァッハァ…しのぶさん!助けてくれ!」
胡:「そんなに急いで一体…その人は、どうしたんですか!?」
:「遊?しのぶさん?どうした…!?遊!?どうしたの!」
遊は血だらけの中年の男性を抱えていた。と怜はたまたままだ蝶屋敷に残っていた。
遊:「…っ俺の、師範なんだっ、鬼に、襲われたっ…どうしても助けたい…力を貸してくれ…」
胡:「すぐにこちらに。」
すぐに処置室へと男性を移した。
そしてその様子を炭治郎達3人もみていた。
炭:「血の匂いが濃すぎる…。」
善:「命の音がすごく弱いよ…きっともう…」
伊:「あんな怪我じゃ誰も助からねぇぞ。」
処置室では
胡:「おそらくこの様子では…もう…」
遊:「っはぁ…やっぱり…助けられないのか…くっ。」
:「いや、そんなことない。1人では確かに助けられないけど、私と遊2人なら助けられる。怜、すぐに準備を。」
怜:「はい。」
胡:「そんな、どうやって…」
遊:「動脈も切れてる上に心破裂も起こしてる、骨折もひどい…助かる可能性はもう…」
:「遊、あなたこの人を助けたいんじゃないの?何言い訳ばっかしてモタモタしてるの?死んでしまうかもしれないなら尚更やるしかないでしょ!助ける試みをしてから死なせなさいよ!さっさと動く!じゃないとほんとに死ぬわよ!」
遊:「…あぁ、そうだな…今の俺では正常な判断ができない、だから、が指示を出してくれ」
:「2人で同時に動脈と心臓の切られた血管を塞ぐ。素早く、同時にできなければ絶対に死ぬ。遊は動脈の方をお願い。」
遊:「…わかった。」
そこからはが指示を出す声しか聞こえなかった。しのぶはそこにいてもできることがないため部屋を出た。
そして見ていた3人に声をかけた。