第9章 父親
毎日が父親に顔を見せるようになってから1ヶ月ちょっと過ぎた頃
遊の実力もお館様に認められ、蝶屋敷での手伝いをすることになり、杏寿郎の家に居候していた。
はというと、この日は鬼殺隊での治療も、往診も忙しく、まだ父に顔を見せに行けていなかった。
今日はもう夜なので、明日の朝一番で顔を見せようとが心に決めた矢先、しのぶの鎹烏が、5人が夕食を食べてるところにやって来た。
鴉:「カァー!の父、彩色濠の容体が急変!直ちに蝶屋敷へ向かえ!直ちに蝶屋敷へ向かえ!カァー!」
遊:「なに…?」
杏:「よもや…なぜ…」
:「…」
は一言も発さずに蝶屋敷へと駆け出した
千:「さん!」
怜:「先生!」
4人も慌てて追いかけた。
蝶屋敷に着くと
胡:「さん…恐らくもう…」
:「父さん!分かる?だよ、しっかりして、まだ死んじゃダメだよ。」
アオイとしのぶは父親のそばから離れて2人を見守った。
他の4人もしのぶと同様だった。
父:「、きてくれたのか、ありがとう。」
:「今日忙しいこと理由に来れなくてごめんね、でも今来たから安心して。」
父:「、私はもう死ぬ。だから…」
:「そんなことないよ、勝手に決めないで。もっと、もっともっと生きるんだよ、父さんは。だって、まだ10年取り戻せてないじゃん。」
父:「最後まで勝手な父親でごめんな、許してくれ。」
:「お願いだから…そんなこと言わないで…」
父:「遊くんや、杏寿郎くん、不死川くんに、しのぶさんや、アオイさん、怜ちゃん、他にもたくさんの人からお前の活躍ぶりを聞いた。私の知らないところで、そこまで成長してたとはな、やるじゃないか、。」
:「私なんか、まだまだだよ…父さんのように、家族のことも、患者のことも想えるような立派な医者になるのには…。そもそも、そんな風になれる時、私には来るのかな…」
父:「…