第3章 柱合会議
:「怜。私と全く同じようになろうなんて、思わなくていいのよ。ここで食べる暇があるくらいならと考えたのは、怜の優しさからでしょ?今はそこまで考えられていれば十分よ、現場をたくさん回って私はやっと正しい判断のために何をすべきか最近分かってきた。私が怜ぐらいの時は休みたいと自分のことしか考えられなかったわよ。だから怜は私よりすごいわよ。これから一緒にいろんなこと経験して学んでいけばいいわ。大丈夫よ。怜。」
怜は、涙目になりながら、はい、と頷いた。
そして、あぁ、この人はどうして私が持つ蟠りをいとも簡単にほぐせてしまうのだろうか、あなたのような人はきっとこの世に2人といない、この人の為に自分にできることは全てやろう、そしてずっとついていこうと改めて決意した。
:「ここのあんみつすごく美味しいね。怜。」
いつも患者に見せる笑みよりさらに朗らかな笑みを見せながら怜に言った。
怜「はい。」
そして怜が先生、と話しかけようとした時
杏:「少女!怜少女!待たせたな!迎えに来た!」
大きな声で杏寿郎が言った。
怜は出かけた涙も引っ込んで
怜:「静かに話しかけてっていつも言ってるじゃないですか!心臓が止まるとこでしたよ!」
と言った。
:「こんにちは、煉獄さん。すぐ食べ終わりますので少々お待ちいただけますか?」
杏:「あぁ!いいだろう!」
そして2人はあんみつを食べ終え、3人は産屋敷邸へと向かった。