第9章 父親
ある日、煉獄邸に1番近い街に遊が来ていた。おばあさんが完治したため、送りに来たのだ。
老:「ありがとうございました。お陰で元通りの生活が送れます。」
遊:「いえ、いいんですよ。ただ、もう危ないことはしないで下さいね。では。」
遊は少し腹ごしらえでもしようと蕎麦屋に入った。するとそこには…
杏:「うまい!!」
:「杏寿郎さん少し声が…」
不:「もっと静かに食えねぇのかァ…」
蕎麦を食べる3人の姿があった。
遊:「!」
3人は一斉に振り返り
:「遊!?なんでここに!?」
杏:「久しぶりだな!」
不:「誰だァ?」
遊:「前の老婦人が完治したんで、送りに来たんだ。」
:「完治したのね!ありがとう遊」
杏:「それは良かった!」
不:「老婦人て、あの時のかァ?」
:「不死川さんにも紹介しますね。この前不死川さんもいた時治療した老婦人のことを途中から預かってくれていた、幼馴染の…」
遊:「の許嫁の、遊です。よろしく不死川さん」
不:「!?、許嫁なんていたのかァ?」
杏:「…」
:「その言い方やめてくれない?そんな昔の約束あってないようなものなんだから。なんせ親同士が決めたことなんだし、そこに遊の意思もないでしょ。」
遊:「いいや?そんなことはないけど?俺はと結婚したいよ」
:「あぁ、ずっとそう言われてたから洗脳されちゃったのね。そのうちそれも解けるわよ。それより早く頼むもの決めたら?」
遊:「本気なんだけどな…それじゃあざるそばひとつ」
遊が本気で結婚したいと言っても、は本気にはしなかった。
そして、4人が並んで他愛もない話をしながら、そばを食べていると遠くの方からこそこそ話が聞こえてきた。