第8章 平穏
不:「ダメじゃねぇけどよォ…」
杏:「!確かに患者たちは皆君の笑顔に救われている!だから続けて構わない!だが、俺たちにまでずっと笑顔でいる必要はない!自分の感情を表に出せ!」
:「なーんだ、そういうことですね。分かりました。」
は首を傾けながらフニャっとした今までにしたことないほど柔らかい笑顔を浮かべた。
宇:「…これは、派手にいい顔だな…」
不:「…なんだその顔はよォ…」
義「!…」
杏:「よ、よも…これは!!少し飲み過ぎだ!そろそろ寝るといい!寝室まで連れて行こう!」
:「全然大丈夫ですよ?」
杏:「俺が大丈夫じゃないのでな!行こう!」
杏寿郎は半ば強引にを寝室へと連れて行った。
宇:「おい不死川、煉獄が恋敵だぞ、どうすんだ?」
不:「何言ってんだかァ。んなの、知るかァ」
こうして、夜の宴はお開きとなった。
今まで不死川は怪我をしてもあまり蝶屋敷へ来ないため、しのぶに叱られていたがこの宴の次の日からの手当てを受けに行くようになっていた。
だがそんな平穏な日々は長くは続かなかった。