第8章 平穏
宇:「ちゃんにそんなひどいことしたのか煉獄。おい、、俺は煉獄のように野暮じゃねぇから、つらい思いなんてさせねぇぞ?俺の嫁に来い。」
:「行きません。」
杏:「それはならん!遊もいるのに、宇髄までとなったら…想像しただけで寒気がするな!」
宇:「いつも暑苦しいお前が寒気なんてするときあるのかよ。」
も少しお酒が回り始め、トロンとした目をしていた。
現在、宇髄の隣に杏寿郎が、そしてその向かいに不死川とが、そして端に冨岡が1人で座って飲んでいる。
不:「おい、、おめぇは人の過去を見れるって言ってたなァ、本当に俺のは見たことねぇのかよォ。」
:「ありませんよ?そんなに見てほしいんですか?逆に」
不:「なんもおもしれぇ過去なんてねぇよォ」
:「そう言われたら逆に見たくなっちゃいますよ〜」
不:「なら見てみればいいじゃねぇかよォ。今のお前の気分台無しにしても知らねぇからなァ。」
:「不死川さん、こっち見て」
不:「あァ?…っ。」
不死川は顔を赤くしたまま固まってしまった。顔が赤いのはおそらく酒のせいではない。潤んだ瞳で頬を赤くしながらこちらを見てくるがあまりにも美しかったからだ。
その様子を見ていた杏寿郎は明日不死川と真剣で手合わせすることを決めた。
:「不死川さん…きっといつか、分かり合えますよ…玄弥くんと」
不:「ほ、ほんとみてぇだなァ、過去が見えるのはよォ」
:「ずっと嘘だと思ってたんですか?ひどいですね」
は頬を膨らませていた。
不:「お前、ちゃんといろんな表情出来るんじゃねぇかァ。裏があるあの微笑みやめろォ」
は鉢ヶ岳村から帰ってきてから、杏寿郎たちの前ではもちろん、柱の前でもいろいろな表情を見せるようになってきていた。
:「別に裏があったわけじゃないんですけどね…。その方がみんな安心できると思ってやってたんですけど、ダメでした…?」
今度は背が高い不死川を見上げるような角度になって聞いてくる。