第8章 平穏
ある日の晩、宇髄が酒を持ち、不死川と冨岡を連れて杏寿郎の家へとやってきていた。
千寿郎と怜は酒の当てをつくり、はお酌をしてまわっている。
不:「おい、冨岡ァ、何でオメェまでいやがるんだァ?とっとと、帰れよォ」
冨:「…」
不:「またダンマリかよォ」
宇:「冨岡は地味に何も喋らねぇし、不死川は派手にうるせぇなぁ。」
千寿郎がつまみを持ってやって来た。
千:「皆さんが来ること知らなかったので、あまりおつまみを用意出来なくてすみません。」
不:「俺たちも来ることを…」
伝えていなかったのが悪かったと言おうとした矢先
怜:「なんで、千寿郎が謝るの?伝えてなかったこの人たちが悪いじゃない。」
不:「テメェ…」
杏:「して!宇髄!何をしにきたのだ!」
宇:「との派手な話を聞きにきた」
は自分の名前が出たことに驚き冨岡にお酌している手を止めてしまった。
杏:「前にも言ったが、話すことは何も…」
宇:「じゃあお前と何もなかったなら、俺がを4人目の嫁にしていいか?」
杏寿郎の耳元で呟く。
杏:「絶対にならん!」
宇:「ほらやっぱり何でもあったんじゃねぇか。聞かせろ。」
はっと我に帰ったはお酌をもう一度はじめた。
:「すみません、手を止めてしまって。」
冨:「…構わん…」
不:「お前もお酌ばっかしてねぇで、今日は飲んだらどうだァ?」
:「いやでも…」
は杏寿郎の方をチラッと見る。
杏:「今日はここに患者がいるわけではない!もたまには飲むといい!」
:「じゃあ、お言葉に甘えて少しだけ。」
そういうと不死川が酒を注いでくれた。
そして楽しい時間はあっという間に過ぎ…
みんな酔いが回り始めてきていた。