第6章 蝶屋敷
3人は準備を終えた
杏:「では千寿郎!行ってくる!」
千:「はい!また遊びに来てください!いつでもお待ちしております!怜も元気でね。」
怜:「…うん。千寿郎もね…。」
:「千寿郎くんが作るご飯すごく美味しかったわ。ありがとう。あと…」
は千寿郎の耳元に唇を寄せると千寿郎にしか聞こえない声で
:「怜の心も開いてくれたみたいね、どうか、大人になって慕う人がいなかったなら、怜を娶ってあげてね。」
と囁いた。
千寿郎は顔を真っ赤にして頷いていた。
杏:「何の話をしているのだ!」
は内緒です、と口に人差し指を当てながら言った。
そして3人は蝶屋敷へと向かった。
少し歩くと蝶屋敷へ着いた。
杏:「神崎少女!胡蝶はいるか!」
神:「!?…しのぶ様なら診察室にいらっしゃいます。」
杏:「そうか!教えてくれて感謝する!」
アオイはと怜を睨みつけるようにしていた。
その視線には気づいていなかったが、怜は睨み返していた。
杏:「胡蝶!2人を連れてきた!」
胡:「お待ちしてましたよ。診察は明日からで大丈夫ですので、今日は屋敷内の散策でもしていてください。すみ、きよ、なほ、2人に屋敷を案内してあげて。」
2人はすみ、きよ、なほに連れられ診察室を出て行った。
杏:「胡蝶、2人は善良な医者だ。あまりキツくしないでやってくれ。」
胡:「取って食べたりはしないので大丈夫ですよ〜」
杏:「それはそうだろう!では俺はもう行くとする!」
杏寿郎が部屋を出ると
胡:「私が故意にそうしなくても、鬼殺隊の医者になればキツいことしかないと思いますけどね。」
その言葉は呟いた胡蝶本人しか聞いていなかった。