第2章 出会い
それからと怜はしばらくその町を転々として治療を続けていた。杏寿郎も家に帰るときはその町を通って帰るため、3人は顔見知りになっていた。
杏:「少女!怜少女!今日も治療にまわっているのか!ご苦労だな!」
2人は杏寿郎の大きな声にびっくりしつつも
:「おはようございます。煉獄さん。煉獄さんも仕事帰りですか?お疲れ様です。」
杏:「あぁ!そうだ!俺は疲れていない!大丈夫だ!」
怜:「おはようございます。先生も私もびっくりするので、もう少し声を抑えて気配を出してこちらに近づいてもらえませんか?それに先生の"お疲れ様です"は本当にあなたが疲れてると思って言ってるわけではありません。挨拶みたいなものですよ。」
杏:「そうか!すまないな!以後気をつけよう!む?挨拶か?挨拶ならおはようと言われたが。挨拶に挨拶を重ねるのか?」
怜:「はぁ…。そう言うわけではなくて…」
頭を抱えながら説明しようとしたところ
:「怜。」
その一言と目くばせで怜は制された。
:「ごめんなさいね。煉獄さん、お気になさらないで。」
杏:「あぁ!承知した!ではこれから俺は帰って少し寝るとする!2人も無理をせず、頑張ってくれ!」
:「ありがとうございます、ほら、怜も。」
怜:「ありがとうございます。」
そっぽを向きながら言った。