第4章 煉獄邸
:「怜、千寿郎くんとはどんな感じなの?ウフフ」
怜:「っ!?ど、どうもこうも!た、ただの友達です!先生ってばいきなりなんて質問するんですか…!?」
:「え〜?普通の質問じゃないの〜。でも、友達にまでなったのね!怜すごいじゃない!結構やるのね??」
怜はしまったと思った。友達というところまで認めてしまったではないか。
怜:「う、嘘です!友達までもいってません!」
:「あらあら、そんなに必死にならなくても…」
2人がそんな話をしていた時、怜はいきなり、ハッとした。それと同時に少し遠いところから女性の声がした。
「だ、誰か、助けて〜!!!!」
が怜の顔を見ると怜は頷いた。2人はすぐさま声の元へと駆け出した。
:「どうしましたか?!」
女:「彼が、彼が、車に轢かれそうになったおばあさんを、助けようとして、それで、それで…」
怜:「っは!先生!」
そこには、気を失っている老婦人と、血塗れになっている若い男性がいた。
:「分かりました。もう大丈夫です。」
は女性にそう声をかけ、怜にタクシーを拾うように言い、老婦人と男性の元へ向かった。
:「聞こえますか?聞こえたら手を握ってください。」
男性からの反応はなかったが、心音が聞こえるのを確認すると、老婦人に同じように質問した。婦人からは反応があったものの、こちらも心音が弱くかなり危ない状況だった。
怜:「先生タクシーが来ました!」
タクシーは5人を乗せ煉獄家へと向かった。
煉獄家へ着くと、そこには千寿郎、杏寿郎、不死川、冨岡、伊黒の姿があった。
不:「あァ?なんでタクシーなんかが、煉獄の家の前で止まりやがるんだァ?」
不死川がそういうと、中からと怜、そして知らない顔の女性1人が出てきた。
:は出てくるとすぐさま、
:「皆さん手伝ってください。煉獄さんと不死川さんは私の部屋まで老婦人を、冨岡さんと伊黒さんは井戸の近くまで男性を運んでください。」