第4章 煉獄邸
:「そうですか。なら私がこれから申し上げることも分かるはずです。この薬だけは毎日飲んでください。鬼殺隊は鬼から人を守る組織。そこに属する方たちはみな他人のために戦うことができる。そしてその方たちの上に上り詰めた柱の方々は、更に人を守りたいと思う気持ちは強いはず。そんな方たちが産屋敷様に頭を下げていた、尊敬していた。尊敬している者を亡くすのは想像を絶するほどつらい。だから彼らの、産屋敷様の大切な子供達のためにも、1日でもながく生きてください。」
産:「そうだね。じゃあこの薬だけは毎日飲むようにするよ。でも治す方法は寝る間も惜しむほど探したりしなくていいからね。」
:「分かりました。ではまた1週間後に参ります。失礼します。」
産:「、杏寿郎をよろしく。」
:「??…はい。」
2人は煉獄邸に戻っていった。
あ:「今ならお館様がお二人を鬼殺隊にお呼びになった理由が分かった気がします。」
産:「あまねにもわかったかい?柱合会議に来た時、少なからずたちを快く思わず、それを態度に出していた子達もいた。それなのにも関わらずあの子たちの本質を見抜いてくれた。はすごい力を持っている。必ず鬼殺隊の力となってくれる。」
煉獄邸に2人が戻ると、杏寿郎は任務からまだ戻っておらず、千寿郎は買い出しに出かけていて2人の姿はなかった。
と怜は水甕のある台所で使った医療道具の手入れをしていた。
そこへ、杏寿郎の父である愼寿郎がやってきた。
愼:「千寿郎、何か適当につまみを作ってく…れ…?…通りでここ2、3日家が騒がしいと思っていた。お前らは誰だ?」
父親も一緒に住んでいると杏寿郎から聞いていたためは平気だった。怜も聞いてはいたが、その怒気にカタカタと震えながらそちらを見ることもできず、道具をしまっていた。