第20章 何度でも
:「怜…どうして道路に飛び出したりなんかしたの?危ないの分かるでしょ?」
怜:「猫が、轢かれそうだったの…それを助けようとして…ごめんなさい、ごめんなさい…」
:「怜、怜の行動は確かに立派だと思う。だけど、自分の命を顧みない行動はダメよ。自分の命を1番に優先して良い。怜はまだ子供なんだから。」
怜:「はい…。」
そこへ瑠火と愼寿郎がやってきた。
瑠:「千寿郎!杏寿郎は!?無事なの!?」
千:「はい、怜のお姉さんのさんが手術してくれました。でもまだ意識を取り戻すには時間がかかるそうです…」
:「私の妹を庇ったせいで、本当に申し訳ございません。」
怜:「ごめんなさい…。」
愼:「危ないことは二度とするな。もしこれで杏寿郎が…」
瑠:「愼寿郎さん、杏寿郎は人を守ったのですよ。立派ではありませんか。それにちゃんと生きてます。さん、杏寿郎を助けてくれてありがとう。」
瑠火達はにそう言うと杏寿郎が眠る病室へと入っていった。
怜も軽症のため入院とまでは行かなかったものの、しばらくの間通院するように言われた。
そして、今日はその通院の日だった。
怜が杏寿郎の様子を見に病室に入ると宇髄達と伊黒夫妻がお見舞いに来ていた。
ガラッ
宇:「おー、煉獄が守ったっていうの妹か?」
宇髄は怜が記憶を取り戻したことを知らないため、怜のことを知らないふりをした。すると
怜:「宇髄さん…それに、不死川さんに、冨岡さん、伊黒さん、蜜璃さん…」
蜜:「どうして私たちの名前が分かるの!?」
不:「お前まさかァ…」
怜:「はい、記憶を取り戻しました。今まで皆さんのこと忘れていてごめんなさい…」
伊:「蜜璃のことまで忘れていたのは許せないが、まぁ良いだろう。いつ思い出した?何がきっかけで思い出した?」
怜:「煉獄さんに助けてもらった時に、前世の記憶が走馬灯のように流れて来ました。」