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優しさに溢れた君は…[鬼滅の刃/煉獄落ち]

第19章 何故


杏:「っ、この前はすまなかった…あれには事情があって…」

:「女性とキスする事情ですか?」

杏:「それはっ…」

:「別になんとも思ってないから大丈夫です。怒ってもいません。だって私、煉獄さんの彼女でもないですし、怒る筋合いありませんから。では。行きましょう」

郡司があれ誰ですか?などと聞きながら2人は店を出て行った。
杏寿郎はショックでその場に立ち尽くしていた。すると声をかけてきたのは冨岡だった。

冨:「お前たちは見ているのがもどかしい…さっさと追いかけないと、も自暴自棄になって、今晩あの男に体を許すかもしれないぞ…いいのか…」

杏:「っだめだ!」

冨:「…ならすぐ追いかけろ…」

杏寿郎は荷物を持って店を飛び出した。

不:「お前ちゃんとしたことも言えるんじゃねぇかァ。」

宇:「煉獄の分は冨岡が払えよ。」

冨:「…ひどい…」








杏:「!待ってくれ!」

は杏寿郎の声を無視して歩き続ける。

杏:「!待つんだ!」

杏寿郎はの手を掴んだ。

:「…なんですか?」

杏:「誤解だ、全て。話を聞いてもらえればすぐに…」

:「…もういいですよ…誤解でもなんでも…私も、前世から知ってるとかそんな嘘みたいな言葉に惑わされて、勝手に舞い上がってただけですから…」

杏:「違う、そんなこと…」

:「お願い煉獄さん、もう放っておいて…。…郡司先生もすみません、今日は帰ります…また次の機会に。」

はそう言って帰っていった。

郡司:「あなたは誰なんだ?ずっと誘っても全然来てくれなかったのを初めて今日来てくれたってのに、台無しじゃないか。」

杏:「俺は煉獄杏寿郎だ。いつから誘っていたんだ?」

郡司:「1年前くらいからずっとだ。何かしら理由つけて断られてたからな。」

杏:「そうか、では失礼する」

郡司:「お、おいっ…」

杏寿郎は去っていってしまった。

杏:(医者仲間には1年前から断り続けていたのに、俺には一度で快諾してくれた。それなのに傷つけてしまったんだ…男として、不甲斐なし…穴があったら入りたい…)
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