第18章 もう一度
動き出したもう一つの恋、それは言わずもがな遊としのぶの2人だ。
胡:「前世でさんへの想いはふっきれたのですか?」
遊:「えぇ、前世での親父さんが亡くなったとき、キッパリ諦めましたよ。」
胡:「そうですか…。今日は、月が綺麗ですね。」
遊:「しのぶさん。いや、しのぶちゃん。」
遊が歩いている足を止めた。
胡:「その呼び方…前世での…」
遊:「うん、しのぶちゃん、俺と付き合ってください。次は何があっても死なせないから、怪我もさせないから、例えしたとしても俺が必ず治すから。だから、俺と付き合ってください。」
胡:「…前世からずっと待ってました。こちらこそ、よろしくお願いします。」
遊:「あぁぁ、緊張したぁ、難しいオペの前くらい緊張したよ」
胡:「前世から知っていて、その時は敬語を外したのに、なぜ現世に来てからはまた敬語にしたのですか?」
遊:「一からちゃんと始めたかったんだ。を好きだった遊じゃなくて、1人の男として。前世から好きだったよ、しのぶちゃん。」
胡:「…恥ずかしいですね…」
2人はようやく結ばれ、仲良く手を繋いで帰っていった。