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優しさに溢れた君は…[鬼滅の刃/煉獄落ち]

第18章 もう一度


遊:「医者は大抵友達がいない。」

杏:「む?」

遊:「前世では制度も、死因も、何もかも今とは違っていた。だからみんなと和気藹々と過ごすことも可能だった。でも、今は治せる病気も増えた代わりに、新たな病気や怪我が増えている。人手がどんなに増えても足りないんだよ。だから友達と約束をしてもドタキャンだったり、今日のように途中退出したりすることがある。そしてどんどん誘われなくなる。前世から知ってるみんなにはそんな風にしないであげてほしいんだ。を、医者をわかってあげてほしい。」

不:「んなことで、切ったりしねぇよォ。でもお前はどうして呼ばれねぇんだァ?」

遊:「は外科医だけど、俺は小児科だから、配属されてるところがそもそも違うんだ。」

宇:「なるほどなぁ。」

遊:「杏寿郎、は前世のことも覚えてないし、思い出したとしても、置かれてる環境が違うから、前世のように2人で過ごすことは多分できない。はさっき旅行が楽しそうだと言ってたが、もちろんそんなの行ってる暇はない。は現世でも優秀だから、他の医者よりもっと忙しい。それでも杏寿郎はをまだ追うか?他のやつを…」

杏:「追うにきまっている。置かれる環境が変わっても、はだ。優しいところは何も変わっていなかった。それに、俺も他のものに目を向けなかったわけではない。」

不:「あァ!?んだとォ…?」

杏:「この前テスト制作に行き詰まっていたとき、○○先生がこちらへ寄ってきた。だが、何も感じなかった。むしろ少し嫌悪感を感じてしまった。恐らく、以外のものに寄って来られようと俺は何も感じない。それは○○先生が嫌いだからではない。だけが好きだからなんだ。」

宇:「そんなことがあったとはな。そういうことはもっと早く言えよ。」

蜜:「煉獄さん素敵!」

小:「蜜璃だけが好きだ」

不:「お前らほんとに引っ込んでろォ!」

遊:「そうか。なら協力するよ。」

杏:「あぁ!ありがとう!遊!」
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