第14章 幸福
杏寿郎は鴉を蝶屋敷と他の柱全員に飛ばした。
すぐに蝶屋敷にいた遊としのぶと炭治郎たちはやってきて、柱たちも全員すぐにやってきた。
怜:「先生!だめですよ!まだ!」
:「…うん、みんなが来るまでは待つよ…。」
は目を閉じて、今にも死んでしまいそうだった。
最後に不死川が到着した。
不:「遅くなっちまった、すまねぇ。」
杏:「、みんな来てくれた。分かるか?」
:「…はい、つい2年くらい前までは、死ぬ時こんなにたくさんの人に囲んでもらえるなんて、思いもしなかったなぁ…」
怜:「先生の人柄が、こんなにもたくさんの人を寄せ付けるんですよ。」
:「ありがとう、嬉しいこと言ってくれるのね。」
胡:「本当のことですよ。」
不:「本当のことだァ。」
:「今まで生きてきて、後悔したこともたくさんあったけど、幸せなことの方がたくさんありました。皆さんのおかげです。もちろん遊も、怜も。とくに怜。怜のような子を面倒見れてすごく幸せだったわ。ありがとう、私と出会ってくれて。そしてごめんね、ほんとの家族になってあげられなくて。」
怜:「そんなことない…私の方こそ先生のような人に拾ってもらえて幸せでした…先生に出会えなかったらきっと私は目も当てられないような人生を歩んでた…もしかしたら鬼になっていたかもしれない…そんな私を先生は救ってくれた…それに、私にとって先生は家族です…誰がなんと言おうと…」
千:「そうですよ、さん、いえ、姉上…。僕、もう少し大きくなったら、怜と結婚します。姉上は兄上の奥さんで、怜が僕の妻となったら、本当にさんは僕と怜の姉上になる…。だから僕たちはもう家族です…。」
杏:「そうだ、、君は千寿郎にまで怜という宝を与えてくれた。人の命を救うだけでなく、生きる意味や、理由を、愛を、力を、いろんなものを与えている。自分を誇れ。」