第14章 幸福
胡:「今は1人にしてあげてください。」
しのぶが善逸の手を止めた。
善逸は顔を赤くしながら勢いよく返事をした。
炭:「中に誰がいるんですか?」
胡:「さんです。皆さんにも、話しておかなければなりませんね。少し場所を移動しましょう。」
4人は炭治郎たちがいつも寝泊まりしている部屋にやってきた。
伊:「で!そんな真剣な顔して、話ってなんだ?そんな重要なことなのか?」
そしてしのぶは、の命がもう長くないことと、その原因を話した。
善:「…嘘だろ…なんで、なんで…さんなんだよ…」
炭:「…しのぶさんと遊さんで、なんとか出来ないんですか…?」
胡:「できません…。」
伊:「…っ、なんでだよ!あいつは今まで命を諦めたことねぇんだろ!?だったらお前らも最後まで諦めんなよ!」
胡:「血鬼術なら、日輪刀を刺せば治ります。普通の毒なら、解毒剤を飲ませれば治ります。でも鬼の器官を通った毒は、鬼の抗体がついてしまっているため、どんな解毒剤も効かないんです。」
伊:「まだしのぶが見つけてねぇだけかもしれねぇだろ!」
炭:「伊之助、そんなこと言う…」
胡:「私だってできることなら助けてあげたいですよ!…さんの検査結果が分かった時から今まで、ほとんど寝ずに、薬を調合してます。でもどの薬も効かないんです。もう何百通りと、試していますよ。」
善:「誰よりも人の命を救ってきた人の最期がそんなだなんて…あんまりだよ…」
そのあと遊もやってきて、話を聞いた。遊も愕然としていた。