第13章 不安
その様子を見ていた遊としのぶは
胡:「さんの前だと柱の皆さんでも形なしですね。遊さんもどうぞ」
しのぶは遊にお酌をした。
遊:「そうですね、あ、ありがとうございます。」
胡:「私にも敬語じゃなくて大丈夫ですよ。私、さんよりも年下ですし。」
遊:「え!?そうだったんですか!?すごく落ち着いているからてっきり俺と同じくらいかと…」
胡:「よく言われます。」
遊:「じゃあ、改めてこれからよろしくね、しのぶちゃん」
胡:「い、いえ…」
遊の爽やかな微笑みに、あのしのぶも少し顔を赤くするのだった。
そんなみんなの様子を見ていた炭治郎たちは
善:「もうやだ!みんな、なんなのぉ!?なんで鬼殺隊の上に関わってる人達はみんな男前なわけぇ!?」
炭:「善逸だって…善逸だって…ちょっとうるさいところを直せばきっと…」
善:「ちょっと!そこで口籠るのやめてもらえる!?」
伊:「うめぇ!ここに並んでる食いもん全部うめぇなぁ!」
善:「うるさいなぁ!じゃあ全部食べればいいでしょ!?こっちはそれどころじゃないんだよ!?」
千:「嬉しいな、さんが僕の姉上になってくれるなんて。あ、怜これ食べた?これも美味しいよ。あ、あれも…これも…」
怜:「そうだね。あの、千寿郎…そんなにお皿に盛られても食べきれないよ…」
千:「あわわ、そうだよね、ごめん、怜。もしここで食べて気に入ったものがあったらなんでも言ってね。僕が今度作るから。」
怜:「…一緒に作ろう?」
千:「…う、うん!も、もちろんだよ!」
怜も千寿郎も顔を真っ赤にしていた。
善:「はぁぁぁぁ!?なにこっちもなわけ!?もうここに俺の居場所ないじゃん!なんなのぉぉぉぉ!?禰󠄀豆子ちゃぁぁぁぁん!」
炭:「善逸!ここはお寺なんだ!静かにしないか!」
善逸と炭治郎と伊之助もやいのやいの言いながらそこでの食事を楽しんだ。