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欠落の風雷暴

第73章 71.裏



「続けてくれ」

『わ、わかった…』

結構腕周りの筋肉あるんだなって思いながら左腕から右腕へ。首周りから背中へ。
するすると泡越しに肌の上を滑らせていき、筋肉の厚み故に肌をくっつけてゾンビマンの胸板やお腹を洗っていく。
迫ってきてるよなぁ、とやる側になれば分かる。脚を洗いながら、もう片方でそびえ立つ場所か、と。

「ほら、来いよ」

『ぐっ、』

少し躊躇いながらも、そっとボデイタオルで先端からそっと洗っていく。
ぐに、と泡でちょっと滑りながら、先端の切れ目のような場所や、先端を頭とすれば首周り、といった場所を洗っていく。
先端、縦長であるから前方の側面、周り、その下の膨らんだまるっこいもの。更に下の肛門。
一通り洗ったし、シャワーヘッドを手に取ろうと、壁の方へ手を伸ばすと急に椅子から立ち上がったゾンビマンに抱きつかれて身動きが取れない。

「よく出来ました」

互いに泡まみれであるからこそ、密着しようとすればするほど滑って素肌で抱き合う事さえも新鮮な感覚になる。
どきどきとしながら私もその背に腕を回す。片手に持ったボディタオルがクシャ、と泡を出す。互いにぬるぬるとして触れ合う事だけで気持ち良い。
へそ辺りに反り返る性器が当たって密着しにくい。でもそんな事良いや、と少し上を向いて、ゾンビマンと唇を重ね合った。

ああ、足元が温かい。

『…あっ!?』

唇を離して、下を見ると、浴槽に収まりきらないお湯が溢れ始めていた。
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