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追う背は近いから【ヒロアカ】

第1章 もどかしい



私はヒーロー科や普通科、経営科やサポート科じゃなくて、医療科という特別枠で雄英に入学した。でも医療科は学年にも学校にも一人しかいないから、私はヒーロー科の1-Aに籍を置いてもらっている。大好きな彼と同じクラスになれて本当にうれしくて昨日は一睡もできなかった。

先に保健室に挨拶を済ませてから教室に向かえ、と担任の相澤先生に言われている。



















「失礼します」

今年からよろしくおねがいします、とドアの先で挨拶すると優しい笑顔で出迎えてくれる小柄な老婆がいた。

「君が#NAME1かい。かわいいねえ。私が保健室の、リカバリーガールだよ。本名は修善寺治与。治与さんとでも呼んどくれ。そとではリカバリーガールね」

「はい」

「特例の医療科。何をするかは聞いているよね?」

こくんと私がうなずくと、治与さんはよろしい、といって使う道具の説明をしてくれたあと、ハリボーやペッツをくれた。

挨拶を終えて1-Aへ歩く。心地よい空調のはずなのに、私は少し暑さを感じていた。君は教室に居るかな。
背負っている鞄が重く感じられるほど肩がこわばった。
二つに束ねた髪を、それを留めている黒いリボンを、君は可愛いと思ってくれるかな。

カラカラと音を立ててドアを開けると…













































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