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花火 ー呪術廻戦ー

第2章 初授業


「いや、ほんっとーに違うからっ!確かにっ…確かに顔がタイプなのは否定しないけど、性格が下の下だから!」

「はぁ?誰に言ってんの。俺に相手にされないからって必死すぎ。顔がタイプってやっぱ俺に気があんじゃん」

けどざんねーん!俺はオマエの顔、タイプじゃないから!と。ケラケラ笑う五条に、表情に出すまいと必死だったなまえの顔が引き攣った。

なんだこれは、と思うが言葉が出ない。
恋心なんて育つ前にとっくに摘み取られている。それなのになんか振られた感じにされている。なんなんだこれは。

衝撃を受けながらも、何か言い返してやりたいと、口をパクパクさせるなまえに、人を揶揄うことに特化している五条は、止まらない。


「もしかしてあの気合の入った黒パンツ、なんか期待してた?悪いけど俺、そんな軽い男じゃないから」


何言ってんだこいつと、声にならない声が喉の奥でひくついた。目の前のこの男が憎らしいやら恥ずかしいやらで、指先まで痙攣する。
もはや顔がタイプなんてどうでもいい。その顔面に一発入れてやらなければ気が済まないと、右拳を硬く握りしめた瞬間、


「俺に見惚れるのもいいけど、ちゃんと周り見てろよ」
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